ダースベイダーのテーマが流れてきそうな絵ですが、ここはお馴染み堂田自動車のピットであります。走行125,300kmを刻んだ我がロードスターの心臓部は、新たな心臓を与えられることとなりました。別に決定的な不具合を抱え込んでいたわけではないのですが、前後のクランクオイルシールがそろそろ限界を迎えたことと、オーナーの気が触れた故の所行であります。
ニューエンジンのスペックは、恥ずかしいから黙ってます。これでサーキット行ってタイムでなかったら何の言い訳もできませんから。 まだ慣らしなのでその真髄には触れてませんが、4000rpmを超えるとトルクが爆発します(4000以下はフィードバック領域なのでおとなしい)。ちょっと怖いです。パワー絞り出す仕様じゃないからすぐ慣れると言われてますが、乗ってる人がノーマル+αでも扱い切れてませんでしたからねぇ。
このエンジン、元々はF氏のオーダーで作られた堂田スペシャル。ただF氏はいまひとつお気に召さなかったようで、まともにシェイクダウンもしないうちに飽きちゃったって代物。サーキット用に特化したカリカリエンジンではありませんが、それでもF氏のオーダー、いろんなところにいろんな手が入ってます。制作担当H氏やI氏、F氏からいろいろ情報を収集しましたが、なんか凄そうってのは分かりますが、それ以上は理解不能。わっはっはっ。猫に小判どころか、猫に油田。
堂田のI氏から、クラッチが操りにくいかもしれない、と事前に聞いていましたが、気が触れているので、聞く耳持ちません。「んなのは5分で慣れるよ」
5分という単位は正確でしたが、慣れたんじゃなくて泣きが入りました(笑)。フライホイルが軽いせいか、極低速がぢつに扱いにくい。んなびっくりするような作用角のカムは入ってませんが、エアコン入れて渋滞路をのたくっていると、コートの中でも平気じゃないです。泣けます。元々BP、しかもSer.1の重いフライホイルによる豊富な極低速トルクに依存したずぼら運転してましたから、操作がラフなんですな、きっと。
低回転、特にアイドリング+αの領域は、ISCのコントロールがノーマルフライホイルに合わせた制御タイミングになっているせいか、エアコンが入っているとアイドル接点が切れた時に一気に回転が落ち込み、慌てて復帰してきます。ISCのヒステリシス制御パラメータを変えれば合わせられそうですが、どこ弄ればいいんでしょうね。教えてください、M氏m(_ _)m。
当初、熱の問題でA/C付けたままじゃ無理じゃねーの、と言われてました(ラジエタ前にコンデンサが覆い被さっているので、空気の抜けが悪い)。んでもA/C外すのは絶対嫌なので、そのまま。エンジン乗っけた端は、エンジンルームの雰囲気温度で暑いよぉ、ダメだよぅとやってたんですが、F氏の秘密基地に出向いた折に、F氏から「計ったのかよ」と言われて、そういや計ってないねぇ、ってことで改めて計測。ちなみに私のロードスターは後付の水温計も油温計も付いてません。純正の油圧計と弄った純正水温計のみ。水温計は弄ったってところがミソで、冷却ファンスイッチの入る温度に合わせて真ん中に針を刺してあるだけなので、今何度、なんてのは、なにがなんだかさっぱり(笑)。
F氏が接触型の温度計で各部を計測してくれたところ、「ノーマルと変わらないじゃん」ってことで、一件落着。発熱量は増えてますが、容量増ししたラジエタとオイルクーラーでとりあえず町中を流す程度では平衡してます。サーキットに行くとどうなるかはわかりませんが、とりあえずI氏に燃調を濃いめにセットアップして貰ったので、壊れることはないでしょう、壊れないで欲しいな、壊れるな……。そんなに簡単に壊れはしないそうですが。
というわけで、サーキットに目を向ければ、足は良くなったし、エンジンは速くなったしで、大変なタイムアップ仕様となっているはずですが、オーナーの手からは遙か遠くに離れていったような気が。気にしないことにしよう。マーフィーによると最高の機材は最低の奴のところに行くらしいらしいから、世の中的にはこれでいいのだ。わははははは。
こんくらい言い訳しときゃ、とりあえず安泰だろう。お願いだから、そっとしといてください(笑)。
エンジン換装 125,300km オイル交換 125,300km ラジエタ液交換 125,300km プラグ交換 125,300km エアクリーナー交換 125,300km | |