とうとうこの日がやってきました、ど〜だ走行会in筑波1000。3月20日なんてまだまだ先だと思っていたのですが、あっという間ですね。一月は行ってしまう、二月は逃げてしまう、三月は去ってしまう、昔の人はうまいこと言うものです。 とまぁ、爺の戯れ言はおいといて、前日までに完璧なまでに準備を整えた今回の走行会、いつも以上に力が入っています。今回走行するクラスは、激っ速な人たちと同じクラス。うまく付いていければ初めてのサーキットながら、そこそこのタイムは出せそうな予感。よ〜し、頑張りますぜぇ。
タイヤは前回の筑波決戦2003と同じく55SのTTコンパウンド。TC2000でコジリ倒したので、もうすっかり山がなくなってしまいましたが、それでも手持ちのSタイヤの中じゃこれが最強。タイヤは下仁田のI氏に預かって貰っていたのですが、同じく下仁田のF氏がサポートカーを出すというので、当日サーキットまで持ってきて頂きました(感謝)。走行会当日はラジアルで行こうか、自宅にある賞味期限切れの540Sを履いていこうか悩んだのですが、55Sは温存しておいて540Sで様子見ということに決め、前日に交換しておきました。 F氏にタイヤの搬送をお願いできたので前日から下仁田入りする必要もなく、睡眠十分で体調も万全。たぶんこれほど事前に準備が整って走行会に挑むのは、はじめてのことです。やりまっせ〜。
当日は小学生の遠足よろしく2時半頃に目が覚め、3時半には家を出たのですが、途中一般道では他の車とまったく行き交わず、5時前にはサーキットに着いちゃいました。世間には外出禁止令でも出てるのかと思いました(笑)。一番乗りかと思ったのですが、既に同時開催のM-ONE走行会エントリー車両のNAロードスターが一台佇んでました。やる気満々ですな(今日は道が空いていたのかも知れません、F氏もそんなことを言われてました)。 寒いなぁ、と思いつつコンビニで仕入れた朝飯を食らいながらもぞもぞしていたら、ど〜だ走行会参加車両らしきロードスターが続々と集結。F氏やそよ風さん、お初にお目に掛かる117おやじさんと談笑しながら開門を待ちます。雲がたれ込めた空模様が気になりますが、なんとか保ってくれるでしょう。
6:30になってようやく開門。2番手で到着してますから、とっととピットに飛び込みます。ピットは非常に綺麗で、サーキットもぴっかぴか。いいねぇ、綺麗なサーキット。ピットの上からはサーキット全体が見渡せます。TC2000と比較するとコース幅がやや狭く、ストレート以外で抜くのは至難の業っぽいですが、抜くより抜かれることの方が多いので、どーでもいいです(笑)。 受付、ドライバーズミーティングと恒例行事をこなしつつ準備を進めます。といっても、荷物を下ろして、テーピング、後はF氏に持ってきてもらったタイヤと取り替えるだけです。持ってきて貰った55Sは様子を見てから使うつもりだったのですが、どうも雨が降り出しそうな感じ。とっととタイムを出しておかないと、降り始めたらどうにもならんとの判断です。
と・こ・ろ・が……蓋を開けてびっくり玉手箱。一本目からコースはフルウェット。べったり濡れてます。隣のピットに陣取るF氏は、タイヤ3セットを持ち込んで万全の大勢。一本目が始まる前に雨と見るやストリートラジアルのAD07に履き替えてニッコニコです。私は、「おいおいこんな雨の中、溝なしSタイヤで走るんかよ」って感じです。しかも、バネは柔らかめをチョイスしたとはいえ10kg-8kg。ほとんどロールしません。おかげでメカニカルグリップは出ないわ、タイヤは発熱しないだわで踏んだり蹴ったり。
とは言え、初めてのサーキットなので、ライン取りのおべんちょーにはなりそう。そんなこんなで一本目はおっかなびっくり走っていたら、後ろに渋滞が出来てましたm(_ _)m。とほほ。こんな条件でも速い人はやっぱり速いのね。なんとか付いていこうとするけど、あっちのコーナーこっちのコーナー全部ずるずる。それでも2周くらいするとタイヤが発熱するのか、ちびっとだけグリップします。それでも一コーナーから2コーナーに掛けて膨らみまくるわ、ヘアピン入り口ではそのまま真っ直ぐ行きそうになるわで散々です。
一本目を終わってリザルトを見ると56秒台。わははは、なにこれ?上位陣は50秒台。その差6秒。どうにもなりません。よーくリザルトをみると、なんか私の後ろに2台ばかりいらっしゃいます(私は尻から数えて3番目って事です^^;)。たぶん今回エントリーの中で、最もパワフルであろう2台。いつもラップされまくる大市民号、それに今回リニューアルハイパワーエンジンを引っ提げてのABIT号。むはははは、勝ったぞ(そうなのか?)。さらによーく見ると、上位陣は全車ストリートラジアルタイヤ。だー、どうにもならん。結局フルウェットだと、メーカー設定値、つまり新車のまんまがいちばん速そう。ドライにターゲットを合わせて最適化された車両ほどタイムが出ていないようです。メーカーは偉いですな。
二本目が始まるまでに少々時間があるので、何か手はないかと考えてみますが打つ手無し。雨だとどうにもならんよなぁ(晴れててもどうにもならんという話もある:笑)と意気消沈していたら更に追い打ち。なんと雪が降ってきました。おいおい、3月20日だぞ。普通、雪は降らんだろー。しくしく。
二本目は一本目より更にウェット状態+低路面温度。もうぜんぜんグリップしません。普通に走るだけで冷や汗状態。それでも、ベストライン探索に精を出します。グリップが低いと突っ込み番長になれないだけ、いつもよりコース攻略に神経を駐中できます。 朝、ピット上からコースを眺めていた時に、大市民さんが「最終コーナーはね」と教えて貰ったラインをわざと外して違うラインでとっちらかり、アドバイスの的確さに納得してみたり、1コーナーから2コーナーの限界速度を試してみたりとなかなか楽しい。
そんな中、何回トライしてもうまくいかないのが、4−5コーナーのヘアピン。どうも左コーナーは不得意なようで、加えてヘアピン一つめのアペックスに騙されないようにラインを取るのがなかなか難しい。青年部一号氏に抜かれた後、後ろに付いて走ってみるとなるほどのラインなんだけど、次の周に一人で走るとやっぱり一つめのアペックスに引っ張られる。う〜む、うまくいかんなぁ。その後のストレートでも、左側の縁石に届くか届かないうちにレブるので、3に上げてみたりそのままパーシャルで走ってみたりと、雨の低速走行ならではの余裕でけっこう楽しめました。TC1000にはホームストレートに電光掲示板があって、その周のタイムがリアルタイムでわかるので、トライのし甲斐がありました。あんまりスカッとはしませんが、こういうのもたまにはいいですな。
本数を重ねるごとに順位は上がっていきます。別に私のラップタイムが上がったわけではなくて、あまりの悪天候に音を上げてどんどんリタイヤ車両が増えていっただけのことなんですけどね。理由はどうあれ、順位が上がると素直に嬉しい。13位、12位、10位、9位と順調に順位を上げ、本日の走行会はお開きになりました。あと8本あればトップだったのになぁ(笑)。
主催者の方々、参加者の皆様ありがとうございました。またの機会を楽しみにしております。
※↓スリックタイヤからストリートラジアルにスイッチする三国一大人げないF氏(笑)。 | | |